主な業務

発達障がいの研究と支援方法の開発

一日の生活イメージ

 発達障がいの研究を通じてこども一人ひとりの発達の状況に適応できる療育支援システムの構築や、こども一人ひとりの適性や能力を発見して将来につながるツール(スキルや道具を使った工夫)を開発していきます。


支援方法の研修

体験学習イメージ

 ツールという概念をキーワードに,「障がいとは何か?」「支援とは何か?」を考える初任者研修に始まり、支援スキルアップ研修、事例検討会を主催するなど、支援に関わる人たちへの技術的、精神的サポートを行います。


情報の発信・交流

英語学習イメージ

 情報誌の発行やウェブ等,多様なメディアを通じて、心理・法律・制度・医療に関する知識や情報の提供や啓発を行い、また講演会などを通して保護者を含めた地域社会へさまざまな情報を発信し,また交流の場を模索していきます。

ほかの動物と比べた時,人間の生き方の決定的な特徴は,協力し合って物を作り,交換し,分配し,消費するための複雑なシステムを歴史的に作り上げてきたことです。そしてそれを可能にしているのが言葉や道具や概念,役割,社会制度などのなどの「ツール」です。ツールを使いこなせるのは記号の能力,象徴機能を高度に発展させた人間だけです。

人はこのツールを身に着け,他者とコミュニケートし,自己をコントロールし,社会の中でそれぞれの「役割」を獲得しながら生きていきます。そしてそのような社会で生きていくうえで必要とされるツールをこどもに意図的に身に着けさせようとする制度(社会的なツール)が学校です。

しかし学校で提供されるツールが何かの理由でなかなか身につかなかったり,身についても使い方がうまく調節できなかったりする子どもがいます。するとコミュニケーションや自己コントロールがその社会に合った形で取りづらくなりますから,学校生活にも学習にも,ひいては将来の就職などの社会生活を送るうえでも様々な困難に出会うことになり,そのような特徴は「障がい」とみなされることになります。

ツールがうまく獲得できないことから状況にうまく適応できず,様々な困難を抱えることで,そこからいろいろな二次障がいも生み出されていきます。そしてその二次障がいによって,ますます社会への参加がむつかしくなるという,悪循環が起こります。

ですから,障がい児者への支援とは,定型発達者とは異なるツールの獲得,異なる使用の仕方を身に着けている人たちもうまく社会の中で自己をコントロールしてコミュニケーションを作っていけるように,障がい者にとっても定型発達者にとっても利用しやすいツールを開発していくことと言っても過言ではありません。

発達支援研究所では,そのような視点を持ちながら,発達障がい児支援を行う機関の職員や保護者,教育関係者や地域の皆さんと,うまいツールづくりを子どもと一緒に模索していくための研究や,そのための場,つながりを模索していきます。


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